REMOの創業者である Remo Belli 氏が亡くなりました。
http://remo.com/remobelli/
Otonowaのドラムサークルで使用するジェンベなどの太鼓類は、ほぼREMO社のものを使用しています。子どもにも大人にも、初めてさわる人にも慣れている人にも、すべての人にとって鳴らしやすい楽器であり、また、手入れや保管がしやすく持ち主にとって扱いやすい楽器でもあることから、愛用しています。
本来の太鼓は、木をくり抜いた胴体に動物の皮を張って作られています。
自然界の貴重な命を材料として作られる太鼓は尊いもので、作り手も持ち主も大切に扱ってきました。
そして、『音楽はミュージシャンだけでなく、すべての人が楽しめるもの』という理念のもと、伝統的な打楽器を誰もが気軽に楽しむためにケミカルな素材を使った皮や胴を開発、『ワールドパーカッション』として次々と世に送り出してきたのが Remo Belli 氏でした。
現在、日本では年間約90000名の方々がドラムサークルによるリズムコミュニケーションを楽しんでいます。そして、様々な場所で様々な人たちに気軽に太鼓に触れていただく機会を作ることもできています。
REMOからこのような楽器が開発されていなかったら、私たちは今頃まだ楽器を充分に揃えることすらできていなかったかもしれませんし、ここまで多くの人たちにドラムサークルを楽しんでいただくこともできていなかったかもしれません。
氏に心から感謝と哀悼の意を表します。
「すべての人にドラミングを」という彼の思いは世界中で受け継がれています。
私もその1人として、ドラムサークルを活用した『個々の自己実現』と『本音で響き合う関係性づくり』の場を提供し、調和した世界を創造し続けていきます。